音楽との距離 [閑談]

たまです。
PCの調子が非常に悪く、手入れ中です。データを避難させるだけで半日かかり、たいへん。
しばらくメールも受信できないかもしれませんが、あしからず。

今日は、ちょっと個人的なことを書いてみます。

大学時代、私はsawaちゃんと同じ大人数の合唱団で歌っていました。
大学の合唱団というのは、基本的に体育会系で、なんていうか、練習漬けの日々です。学生はまあ、閑ですから……。sawaちゃんは三年生の頃にパートリーダーだったので、ものすごく合唱団に時間を取られていましたがが、私はサブリーダーという呑気な立場で、ほかに文学系のサークルでも活動していました。
その文学サークルの延長で、ほとんど学生起業のような形で出版社を始めました。ほぼ10年前に一旦、それをたたんで、物を書いたり、下請けで編集したりというような生活に移行したんですね。今もそれをやっています。
萠をやめた後は、本当に仕事ばかりの日々で、歌もはたまに歌う程度。声楽のレッスンにも通いましたが、15年くらい前からは本当に忙しくなってもう、レッスンどころではなくなりました。三年前に大きな仕事を一つ終えて、萠に帰ってきたわけですけど……。かなり歌っていなくて、とても歌えないと思ってましたよ。今でも自分の歌については非常に不満足ですが……。
そしてこの三年間は、本格的な仕事はしていません。下請け業など、お金になる仕事は定期的に続けていますけど、自分のための本格的な執筆活動をしていないということです。子供達も何とか生活してるし、引っ越しもしたし、まだ片付けは終わってないけど、そろそろ執筆に取りかからねば、と思っています……が、なかなか取りかかれないのは、取りかかると、生活が大変になるからです(笑)

昔から、そうなのですけど、音楽は、私にとっては二の次のことです。大好きですけど、合唱はしなくても生きていけるし、あくまでも趣味です。文学の方はそういうわけには参りません。それがないと私は私ではなくなってしまうもの。そして、それは趣味ではありません。私程度に歌える人は素人のコーラス界に五万と居ますが、私のような仕事ができる人は、文芸界でもそんなに多くはない。ま、仕事なので当然ですよね、そもそも較べるべきものではないんですけど。
だから、歌との関わりはいつも中途半端な感じ……傍から見たら、より一層そう感じられるのではないかと思います。歌っていて楽しいし、もっと楽しく歌いたいなあとは思うけど、どこまで時間を使うのか、というのは、とても微妙な問題です。萠は良い人ばかりで大好きだし、指揮者もすごく良いと思っているし、もうちょっとなんとかしたいと思ってはいるけれど。

みなさんにとってもそうでしょう。趣味にどれほどの時間と労力をかけるのか。もっとうまく歌いたいという気持ちと、歌ってばかりいられないという状況と、はかりにかけながら活動しているのではないでしょうか。人それぞれ、歌への距離感というものが異なる。そういう中で、どこまで他者に要求できるのか、というのもまた、非常に微妙な問題なのです。

私はコンクールにも定演にもほとんど興味がなく、むしろ、毎回の練習がパーフェクトであればそれだけでいいという考えです。ステージに立つとか、そういうことがモチベーションにはまったくならない。ていうか、ステージに向かって仕上げていく、という考え方がもともと好きじゃない。仕事ではどうしても本の形にする、という一つの終局があり、それがあまり好きではないので、趣味でも同じことをしたくないのではないかと思います、たぶん。ですけど、そうではない人もいるわけですよね。そういういろいろな点での温度差も合唱団の中にはあって、それをどうまとめていくのかというのも、やはり難しい問題だと感じます。
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