八ヶ岳合唱フォーラム [楽曲内容]

たまです。二日間、フォーラムに参加しました。たいへんに楽しく、有意義な二日間でした。
内容を報告しますが、長くなるので、いくつかに分けます。
まず、新実先生が、楽譜にはない指導をされた部分について書きます。楽譜に書き込んで、みんなで情報を共有してください。我等の指揮者、また、他団の指揮者がどのような指揮をするのかはわかりませんが、新実先生はこうだったとわかる形で(ペンの色などを変えて)、書いておきましょう。

【つぶてソング】
 大震災と原発の過酷事故でやり場のない怒りや悲しみを覚えた。旧知の(一緒に福島の歌とか校歌などを作ったことがある)和合亮一が詩のつぶてを書いていると聞き、その詩に曲をつけることにした。作ったら、すぐに演奏録音してYouTubeに流した。臨場感というか、作ってから間を置きたくなかったので、そうした。役に立ったかどうかとかはわからないけど、支えにしてくれた人もいるかな。

「あなたはどこに」
 〈あなた〉……これは大事な人。だから、思いをこめる。特に「あ」の出だしが大事。
 〈かぜにふかれていますか〉……クレシェンドの位置を後半にずらす。〈いますか〉で大きくする。
 この〈か〉はK音が少し長めに入る感じ(新実先生がおっしゃったわけではないが、これを子音テヌートと仮に呼んでおく。何度も出てくる指示なので)同部分〈ま〉のMも子音テヌート。
 〈あなたのいのちも〉……レガートは優しさ、慈しみの表現である。
 〈けっしてうばわれるために〉……リゾルートは強い表現である。その後ろでブレス。
 35小節〈と〉伸ばす間にクレシェンド。


「燃えあがろう」
 〈むねんに〉……〈む〉の出だしに力をこめる
 23小節から始まる〈むねんに〉……弱くならない。
 27小節〈ら〉……二拍ではなく、三拍伸ばす。
 32小節〈い〉で伸ばす音……気持ち的にクレシェンド
 最後のハミング……出だしはアクセントを付けて、あとは引く。最後はピアノの余韻にとけこむように。

「誰もいない福島」
 人がいないけれども、今はたまたまそうなのであって、人は本当はいる。というイメージ。和合さんの詩から暖かさを感じ取ったのであり、だからこういう曲想になっている。「だれもいないふくしま」は淋しく歌われてはならない。やさしくやわらかく歌う。
 最初の各パートが順に入っていくところ、全パートmpではなくpに。
 この部分は、ピアノから少しずつ大きくしていくのとは違う。全パートはピアノで入って来て、ピアノを保ち、大きくはしない。厚みが増していく効果になっている。
〈つめたいかぜが〉気持ちノンブレス
〈きそうように〉……きそうよおに(きそおよおに ではない)
〈わたしのははのこころのおくに〉……ノンブレス
〈こころのおくに〉の〈こ〉子音テヌート
〈あめにぬれた〉……アルト、しっかり出す
〈ちいさなぬま〉の〈ち〉子音テヌート
〈だまっている〉……アルト、メロディアスに
 最後の〈だれもいないふくしま〉……より一層やわらかく
〈あめがあがる〉……その前がクレシェンドで大きくなったあと、パートになるのでやせないように。
 このあとのソプラノデクレシェンドの位置を前にずらし、小節の頭から小さくしてピアノにする。
〈うぶごえが〉えーがーと伸ばす部分で脱けてしまわない。
〈大きく強く〉ノンブレス
〈たくましい〉アクセント
〈あさだ〉巻き気味に
〈ahーーー〉non rit

【やさしい魚】
「天使」
〈まなざし〉……〈し〉は無声音にする
〈みえる〉……メゾ上が動いて膨らませる(てクレシェンド、デクレシェンド)。全パート同じようにするので、頭の中でメゾ上を一緒に歌う。
〈まなざし という〉ノンブレス
〈ハミング〉二小節目から音型に沿ってクレシェンド、デクレシェンド
〈おなじように〉〈つばさの〉……〈じ〉〈の〉で伸ばすところ膨らませる(てクレシェンド、デクレシェンド)
〈きずが〉……〈が〉伸ばす間にクレシェンド
〈そして〉……sub p 気味に。
〈ひどいこと〉……スラー部分三小節ノンブレス
〈いっしょう〉……低い〈い〉を出し、〈しょう〉では引き気味に
 転調後のハミング・下段のメゾが主旋律である部分は気持ちクレシェンド。むしろその後ろのクレシェンドで一気にフォルテに。そして直ぐにデクレシェンド。
〈ahーー〉に入る前にブレス。そしてこのブレスをする音も表現に使うこと。
〈みえる〉……〈る〉R子音テヌート。

続きは次回。
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